明日からしばらくの間、絵日記はお休みになると思いますので、今日は大好きな漱石せんせいの句で・・・・ 漱石の猫の句はスリルがあって好きです。一番有名なのは確か「この下に稲妻起こる宵あらん」・・・・でしたね、多分。 「この下」というのは猫のお墓の事を言っているので、ちょっと怪談みたいです。(格調高い怪... 続きをみる
2017年2月のブログ記事
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鳩鳴いて烟(けむり)の如き春に入る 漱石 さすが、漱石せんせい、どこかシュールでいらっしゃいますねー。 烟の如き春・・・・か~~。 そう言われれば確かに春って、ボヤボヤと暖かくて、何となく煙ってるような感じです。 でも、それなら、なぜ「烟のような」ではないのか・・・・・・? 漢詩の好き... 続きをみる
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使いまわしではなく、連作です。 何で「一文橋」なんでしょうかね?通行料が一文だったのかな? 橋と月・・・、チンプな画題みたいな取り合わせだけど、江戸の有名な橋とかじゃなくて、田舎の山の中の小さな「一文橋」らしいせいで、俗っぽくはないな~~。(これが、お江戸日本橋と月だったら、なんかウンザリ感が・・... 続きをみる
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「橋なき川」かァ~~と思ってみると、 1)橋がなくても誰も困らない 2)ほとんど人が来ないところ 3)所々、歩いて渡れる ・・・・という感じで、ものすごくのんびりした「野辺」のようです。 しかも「出にけり」って、何となくブラブラ歩いていたらそういうところに来ちゃったわけだから、さらにのんびりしてい... 続きをみる
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背景を使い回してみました。 後姿は蕪村じゃなくて、山道にいたはずのケンジ君になっています。 これだと、「堤(つつみ)長う(なごう)して」というより、「首都高長うして」かな? 「家遠し」は、帰宅を急いでいるようにも思えるけど、春風が吹き渡る堤がずっと続いていて「家=世俗」は遥か遠くにある・・・という... 続きをみる
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今日のは俳画です。 著作権切れてそうな人の句を使わなくちゃというわけで、「丈草」という人の句にしてみました。 丈草さんは17世紀ごろの人で、武士だったようです。 今はまだ朧月には早いけど、これの背景に合ってるな~と思って。 この背景は、全くデタラメにパステルを塗ったくったものですが、何となく池波正... 続きをみる