エニッキ

絵日記です。

2017年2月15日 絵日記 その11 「猫の塚」

明日からしばらくの間、絵日記はお休みになると思いますので、今日は大好きな漱石せんせいの句で・・・・


漱石の猫の句はスリルがあって好きです。一番有名なのは確か「この下に稲妻起こる宵あらん」・・・・でしたね、多分。
「この下」というのは猫のお墓の事を言っているので、ちょっと怪談みたいです。(格調高い怪談だ~。)
地面の下に稲妻が起こるという私の読みはヘンかもしれないですけど、私はそこが好きなので、これはもうキマリ。


こちらの陽炎のほうは、もう少し普通の景色・・・・のはずなのに、やっぱりアヤシイ雰囲気ありますね。
「ちらちらと」のせいかな?何かの気配・・・・
春ですね~♪

2017年2月11日 絵日記その10 「鳩鳴いて烟の如き」

   鳩鳴いて烟(けむり)の如き春に入る    漱石


さすが、漱石せんせい、どこかシュールでいらっしゃいますねー。
烟の如き春・・・・か~~。
そう言われれば確かに春って、ボヤボヤと暖かくて、何となく煙ってるような感じです。
でも、それなら、なぜ「烟のような」ではないのか・・・・・・?
漢詩の好きな漱石せんせいなので、つい口調が武張ってしまった・・・だけではなさそう
と思って、ごはんを食べながらちょっと考えてみました。


「烟のような」は本当に「烟みたい!」という感じで、「烟に似ている」という意味が強い。
「烟の如き」は、「春は烟のようなものである」という感じで、定義づけみたいな雰囲気がある。
・・・・・・・
なので、この句がどことなくシュールな感じがするのは、「如き」のせいかも。
「烟みたい!」だと、「ああ、そうね。」だけど、「春は烟のようなものである」と言われたら、「こいつ、何言いたいの?」と思われるかもしれません。


というわけで、「こいつ、何考えてるの?」と言ってもらえそうな絵にしてみました。

2017年2月9日 絵日記 その8 「一文橋」

使いまわしではなく、連作です。


何で「一文橋」なんでしょうかね?通行料が一文だったのかな?
橋と月・・・、チンプな画題みたいな取り合わせだけど、江戸の有名な橋とかじゃなくて、田舎の山の中の小さな「一文橋」らしいせいで、俗っぽくはないな~~。(これが、お江戸日本橋と月だったら、なんかウンザリ感が・・・)
犬とワニは俗ですが・・・。
あ、じゃなくて、野性か。
でもしゃべってるようなところが、俗っぽいかも。


めちゃめちゃ寒いですけど、とりあえず二月なので、春の句を・・・・・